ファントムブレード(ブラックスペシャル)

ファントムブレード(ブラックスペシャル)

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Published February 18, 2016 11:53

今回はエアブラシ塗装の作例として、このファントムブレードを製作しました。
(ホームの常連レーサーさんが塗装手順の組み立てにお悩みの様子だったので)

プロフェッサー・ボルゾイの腹心として幾度となく一文字兄弟に襲い掛かる双子忍者・草薙兄弟。
その弟・漸(ゼン)のマシンであるこのファントムブレードは、可動式のリアカウルが
鋭利な刃物となっており、相手レーサーのミニ四駆を真っ二つに切り裂いてしまいます。
更には兄・陣(ジン)の四脚型可変ミニ四駆・バイスイントルーダーとの合体能力を有しており、
両者がフュージョン(合体)する事で、無敵のマシン・ファントムバイスへと変貌するのです。
(残念な事にバイスイントルーダーはディスプレイモデル「リアルミニ四駆」として発売され、
 現在は入手困難である上に、キットのままだと劇中の合体を再現できないのですが…)
双子ならではのコンビネーション(と天井に張り付いて全力疾走する人間離れした能力)で
一文字兄弟を何度も窮地に陥れる草薙兄弟ですが、いざピンチになると兄弟のマシンを
犠牲にしてでも生き残ろうとする身勝手な一面が露呈し、(特に陣の方)
いつも肝心な所で喧嘩してしまうため、実は兄弟仲悪いんじゃないかと視聴者は首をかしげています。
(私も「こいつら兄弟この後同じ釜の飯食えるんだろうか…」と心配になってしまうほどですw)

持ち主がそんな状態なので、このファントムブレードも持ち主の手裏剣で串刺しにされたり、
(しないと兄弟もろとも溶鉱炉にドボンだから仕方ないけど…)
捨て身のZ-3が繰り出すスーパーノヴァから逃れようとするバイスイントルーダーのとばっちりを受けて
Z-3ともども溶岩の中へ落下したりと散々でしたが、
その都度マシンを新調しているようで、後に他のボルゾイレーサーたちもオレンジ色の同型車を
使うようになりました。
(バイスイントルーダーがワンオフなので、ファントムバイスへの合体能力はなさそうですが)

草薙兄弟はプロフェッサー・ボルゾイを追い出して台頭した孫のネロに仕えていましたが、
彼が独自に開催したミニ四駆大会「M-1」にてついに下剋上を試み、
重力を操る鉱石・MGストーンを武器にディオマース・ネロへと襲い掛かりますが、
ディオマースに搭載されていたより純度の高いMGストーンの威力の前に、
ファントムバイスは敢えなく木っ端微塵、その野望は潰える事となりました。

キットはスーパーXシャーシで発売されていた当時品を、スーパーXXシャーシでリメイクした
2014年版の「ブラックスペシャル」ですが、せっかくのオリジナルシールも使わずに、
あえてアニメ版に近いカラーリングで製作しています。
(実際には少し色が違ったり線が足りなかったりしますが、アニメ自体作画の都合で
 カットによって色や形、大きさまで変わるので…)

手順説明が目的なので、銀→白→金→紺→ガンメタリック→銀→青メタリックの順に
マスキングを繰り返しながら、逐一写真撮影しつつ塗装しています。
(ただし、キットのシールを使ってマスキングするという私のいつもの手が使えないので、
 キットシールで足りない部分は1mmにカットされた細切りマスキングテープで輪郭を作り、
 内部にマスキングゾルを塗布しています)
今回は新発売のナイロン/ポリプロビレン対応プライマーのテストも兼ねて、
今まで塗装が困難だったローハイトホイール(スーパーXシャーシ用)も、
メタルレッドで塗装してアニメ版の色指定に合わせています。

しかし、最後の最後で金色のラインに段差が発生してしまうという痛恨のミスがあり、
一旦塗装をすべて落として半日がかりで塗り直す羽目に…
(マスキングも、キットのシールを使ってしまったので全てフリーハンドです)


Comment

TOY-BOX

ホームは初心者の子供たちが多い体験走行会なので、
大人げない行為ややりすぎのマシンで
子供たちの遊び場を奪わないよう、
彼らに真似できない改造はしない事をモットーに補助、コーチングをメインとして活動しています。
(但しライバルが欲しいという子は別)
その分外見はモデラーとして大人げなくやりますがw
主に塗装やギミック加工による原作再現派ですので、オリジナリティは欠乏気味なので悪しからず。